Seem Seem

妻が不妊治療を進めた後に、 夫が男性不妊であることが発覚した夫婦のケース(後篇)

精密検査の結果、夫の不妊が発覚!

不妊治療は、どのように進みましたか?

妻:実はその数年前に、ポリープがあることが発覚していたんです。けれどもいろいろと忙しかったし、なんとなく「なかったこと」にしていた。それで本格的に不妊治療を始めるにあたって、そこをちゃんと調べようと思ったんです。詳しい検査をしてみたら、割と大きなポリープがあることがわかった。そこで、「まずは、これを取りましょう」ということになりました。

ポリープを取った後、何をされましたか?

妻:担当の先生に、「ポリープは取りました。けれども不妊治療を続ける場合、旦那さんの精液検査を前回よりも詳細に行わないと、今後の治療の方針が決められない不妊の原因を特定するためには、旦那さんの精液検査をしてみないとわからない。原因がわからないと、効果的な治療は難しいです」と言われたんです。そして、以前よりも精密な精液検査をすることになりました。その頃には、私が不妊治療のために通院を始めてから、半年くらい経っていましたね。

なぜ、精液検査がそこまで遅れてしまったのでしょう?

夫:先延ばしにしていた理由は、ふたつあります。ひとつめは、前回の悪かった数値は、「たまたまだろう」くらいに思っていたこと。ふたつめは、「数値がよくなっていなかったらどうしよう」という恐怖心をもっていたことです。自分のせいで子どもができなかったということを、はっきりさせたくなかったのでしょう。

精液検査の結果を教えてください。

妻:自然妊娠するためには、1億5,000万匹ほど精子がいる必要があるということでした。5,000万匹を割ってくると、けっこう少ない部類だというんです。けれどもそのときはすごく調子が悪かったみたいで、1,000万匹を切っちゃってたんですよ。1億5,000万に対して1,000万を割っているということは、10分の1か、もっと少ないぐらいですよね。そのとき初めて、夫が男性不妊であることを理解しました。

男性不妊と判明したとき、どう感じましたか?

夫:正直、かなりショックでした。もっと早く調べておけばよかったと、ものすごく後悔しましたね。

その後、ご自身で努力したことはありましたか?

夫:妊活についてもそうですが、自分の体の健康について、あらためて考えました。妻が買ってきてくれたサプリメントを飲んだり、やめられるものはやめたり、適度な運動をしたりと、生活習慣を変える努力をしました。

人工授精から不妊治療をスタート

本格的に不妊治療を開始するにあたって、年齢は気になりましたか?

妻:私は、そこまで年齢は気にしませんでした。当時は34歳で、ギリギリ高齢出産ではなかったので……。通っていたクリニックが割と有名なところで、40歳前後の患者さんがけっこう通っていたんです。診ていただいたいた抱いた先生方も、「あなたはまだ、若いから」という感じ。それもあって、「まだ余裕があるのかな」と思っていました。

夫側からはいかがでしょう?

夫:私も、自分の年齢はあまり気にしませんでした。でも正直、妻の年齢を少し気にしてはいました。というのも、ゴールが見えなかったので、治療中に35歳を越えてしまうのかなぁ、と……。

治療の最初のステップは、人工授精でしたか?

夫:はい。精子の状態を考えると、すぐにでも体外受精をしたほうがいい状況ではあったのですが、金額的にちょっと……。2万円くらいでできる人工授精と違って、体外受精だと1回50万円くらいかかってしまうんです。それで、まずは人工授精にチャレンジしてみましょう、ということになりました。4回トライしたのですが、授かることができなかったんです。

妻:そしてその後、体外受精にステップアップ。正確には、体外受精と顕微授精を組み合わせた治療でした。体外受精では、1個の卵子にたくさんの精子をかけるんですが、それで卵子がダメになってしまうことがあるらしいんです。私の卵子もそんなに強くなかったし、年齢的にもすごく若いわけではなかったので、その後の成長の過程があまりよくなかった。それで、顕微授精のみに切り替えました。

顕微授精は、何回チャレンジしましたか?

妻:採卵をして受精卵を体外でつくり、体内に移植するのを2回しました。それでも妊娠できなかったので、受精卵を戻す際にホルモン剤を服用して、私のホルモンバランスを整えてから移植する、という方法に変更したんです。そうして3回目の移植をしたところ、妊娠が確認できました。

無事授かり、出産されたのですね。

夫:はい、不妊治療を開始してから、丸2年弱ぐらいで授かることができました。予算的に考えると、「そろそろギリギリかな」というところでした。

妻:その後、無事出産できて、今は家族3人で賑やかに暮らしています。

妻が不妊治療を進めた後に、 夫が男性不妊であることが発覚した夫婦のケース(前篇)
画面イメージ